スーパーアドベンチャーゲームブック ゼビウス(抜粋) その7
Super Adventure Game Book XEXIOUS ( Excerpt ) Part 7
三七六
きみは扉をあけて、なかのようすを探った。そこは三平方メートルぐらいのせまい部屋で、大きな箱がひとつ置かれている。箱のふたにはかんぬきがかけられている。なかに何かが閉じ込められているらしく、しきりに内側から箱をゆする音がする。
部屋の済に小さな事務机が置いてあり、その前にドラムカンのように太った、薄よごれた軍服姿の男が座って、よだれをたらしながら居眠りをしていた。
● 部屋に入る。 二八五へ進む。
● 部屋に入らない。 一三三へ進む。
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三九六
剣は石碑からするりと抜けた。きみはあまりのすばらしさに目を見張った。つた模様を配した、光り輝くプラチナ・ソードだ。刀身をすかし見ると、そこには“EXCALIBUR(エクスカリバー)”と彫られていた。エクスカリバーの武器ポイントは6である。
健を手に入れたきみは、西北へ向けて砂漠を歩きだした。
● 一五三へ進む。
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四一二
渦巻く霧は、凝縮して、やがて人の顔に変わった。豊かな声が部屋のなかに響いた。
「わしはシオ・ナイトだ。よくきたな、P・J。ここはソル(尖塔)のなかだ。おまえにぜひとも伝えおかねばならないことがある。ガンプは非常に手強い相手だ。やつを倒すためには、おまえ自身のESPと、それを助けてくれるもうひとりのエスパーのESPが必要だ。また、クスカリバーという剣も役に立つはずじゃ。ガンプはおまえが最初にゼビウスに到着した場所の近くにいるはずじゃ」
きみは、薄紫のクリスタルを受け取ると、シオ・ナイトに礼をいった。
「礼にはおよばん。さあ、ガンプを倒しに行くがいい。わしが神殿まで送り届けてやろう」
シオ・ナイトは、そういうと静かに目をとじた。きみのまわりで時空間がたわんだ。
● 二六〇へ進む。
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四一八
きみが穴を覗き込んでいると、位奥からぶよぶよしたゼリーのような生き物がはい出してきた。緑色の半透明の体のなかで、目玉だけが赤く光っている。あまりお近づきになりたくない相手だが、向こうはそうではないのか、こっちにじわじわ近づいてくる。
● 戦う。 一九七へ進む。
● 逃げ出す。 四五〇へ進む。
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四四八
密林を抜けると、そこは山のいただきだった。西のほうにきらりと光るものが見えるので、目をこらすと、銀色の八角錐の塔が、密林から頭をのぞかせている。
● 塔のほうに進む。 三二二へ進む。
● 山を降りる。 三六一へ進む。
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四五一
たがいに命を懸けた長く苦しい戦いであった。きみは、全身全霊で思念を集中させ、力の限りをつくした。ラスコ・クラトーのイメージの男すなわちガンプは、きみのESP波をうけ徐々に精彩を欠いていった。男は、もんどうりうってくる染み出した。一瞬、焼けるような熱気とともに目の前で真っ赤な炎があがった。炎の中に包まれた男の断末魔の声が響きわたる。数秒後に男は、灰と化して消滅してしまった。きみの冒険の目的は達成された。地球をヘキサクロスの危機から救ったのだ。シオ・ナイトは、その姿を結晶飛行体に変え、きみを包み込んだ。シオ・ナイトの中にはすでにカーチャがいた。
「本当にどうもありがとう。きみのおかげでガンプを倒すことができた、このままいっしょに地球に行きたいけれど…」
「いいの。わたしにはこれからのゼビウス星を守っていく使命があるわ」
ふたりは顔を見合わせ、微笑んだ。最後に再会を近い握手をかわしたあと、カーチャは姿を消し、きみは地球にテレポートした。きみを迎えた一夜、第一空隊ではナポレオンの凱旋並みのお祭り騒ぎであった。シャンペンをかけ合い、歓声がとびかった。しかし翌朝、エスパーたちは、老師の鋭いサイコキネシスでたたき起こされた。
「勝利の美酒に酔いしれている場合ではないぞ。ゼビウスのレプリカは倒したが、まだ5つのレプリカが残っておる。この状態を彼らが指をくわえて見ていると思うのか」
戦いはまだ始まったばかりだ。そう思うときみは、気分を引き締めざるをえなかった。
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